不定期連載 「傀儡」③
本当にこれは自分がしたいことなのか....?
よく考えてみれば桐谷は勉強が好きだと思ったことはない。
むしろ、嫌いな方だった。
習い事もやりたいと思ったことはなく、言われるがまま続けていた。
父が厳格な性分というのと、" やるべき "という世の中であるから仕方なくやっていた。
自分で自分のことを決めたことがなかった。
その瞬間、すべてが馬鹿馬鹿しく思えた。
つづく。。。