不定期連載 「傀儡」④
家に戻った桐谷は勉強を再開する気にはなれず、ベッドに横になった。
襲いかかる虚無感。。。
人は皆、無意識的に何かに操られている。
自分は何のために生きているのか、そんなこと考えたら人間死ぬしかない。
人間は世の中の常識やルールに操られた傀儡のようだ。
桐谷は黙って押入れからロープを取り出し、天井から吊るした。
そして躊躇なくロープに首をかけた。
これでやっと傀儡から人間になれたのか。
否、それさえも世の中の思い通りなのかもしれない。。
おわり。