短編小説 exorcism ③
これは祖父の呪いなのか。
何か私に伝えようとしているのではないか。
呪いを解くために貴子は色々な事をした。
お墓の手入れ。
毎日お線香や、お供物をあげる。
そのおかげなのか、最後に母が亡くなってから
1年間、周りに不幸が起きなかった。
祖父は許してくれたのだ。。。
それから少し経ち、いつものように夕飯の買い
出しに行き、家に帰ると妙な違和感を感じた。
いつもなら12歳の娘が「おかえりなさい」と声をかけてくれる。
やけに静かなのが不気味に感じた。
きっと寝ているのだ。
そう思い娘の部屋へ行くと扉の前で異臭がした。
中へ入ると嫌な予感は的中した。
横たわった血まみれの娘。
腹から潰れた肺が飛び出していた。
つづく。。