ぼくのなつやすみ 19日目
あっという間に9月も後半
あと3ヶ月で今年も終わってしまう。
そんな事を考えながら1人歩く夜。
ある匂いがした。
キンモクセイの花の香り。
花言葉は「謙虚」「真実」「陶酔」
ただし、どうやら「隠世(かくりよ)」という花言葉もあるらしい。
意味は死後の世界
魔除けの花とも言われてるらしい。
今年か去年流行った「Uber Eats」のホラーゲームもそれが題材だったな。
地元のあらゆる場所に植えられているから、小さい頃から馴染みがある。
この香りを嗅ぐと条件反射で"あの時"の事を思い出す。
全身の細胞が勢いよく身体中を駆け巡っているのがわかる。
脳内にフラッシュバックする"あの時"の事。
致命的なのが、その"あの時"が思い出せない。
というのを思い出す。
というのも思い出す。
何言ってんだ?
花の香りに頭をやられたか。
それとも、幽霊に取り憑かれてんのかな(笑)
なんてね。
うけけけけけけけけけけけけけけけけけけけかけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけけ
このオチ2回目。
それはそうとて19日目。
朝から晩まで萌姉ちゃんの話でいっぱいだった。
フラれた影響で朝ごはんも食べてないし、ずっと落ち込んでいる。
思春期の頃って、好きな人の事で頭いっぱいだろうし、フラれたとなればそりゃダメージは凄いだろうな。
そして、久しぶりヨシコちゃん。
萌と同じ人を好きになり、勝負にヨシコは勝ったのだ。
だが、友人である萌に罪悪感が生まれてしまった。
複雑だね。
そして、今日のオオカミ娘というと拠点で本を読んでいた。
テントの中に入る許可をもらい見てみると、大量の本に絵が山積みになっていた。
高尚で難解で不穏な自然科学の本に、ラブでピースで火星なイデオロギーの本に、オオカミの本。
ぜんぜんわかんね。
さあ、そして夜も萌姉ちゃん。
やっとご飯を食べるようになったが、心境はどうなんだろうか。
首でも吊るのかとヒヤヒヤした。
徹底的にダイエットすることを決心したらしい。
安心した。
人間として一つ成長した萌姉ちゃん。
存分にダイエットし、また恋をしたらいい。
荒ぶる季節の乙女どもよ。
25歳 男性より